大学運営を支えるDXに挑む「同窓会名簿システム開発」|香川大学 創造工学部 山本捷太さん
香川大学DX推進研究プロジェクト成果報告会では、学生主体で取り組まれた19の研究プロジェクトが発表されました。その一つが、大学運営を支えるDXに挑んだ「同窓会名簿システム開発」の研究です。本記事では、本研究に取り組んだ香川大学 創造工学部の山本捷太さんに、研究内容や成果報告会における来場者からの反応について話を聞きました。
Q:研究内容について教えてください
本研究では、基幹システムである教務システムに登録された学生基本情報と、内製開発した就職活動状況記録システムに登録された就職情報・連絡先情報を統合した、同窓会名簿管理システムを開発しました。
従来は教務システムと就職活動状況記録システムのデータが分断されており、手作業による業務負荷が大きいことや、卒業後に情報が途切れてしまう点が問題となっていました。
そこで、ローコード/ノーコードツールを用いて両システムからデータを自動取得し、学籍番号をキーに並列処理で統合する仕組みを構築しました。これにより、名簿管理の自動化を実現しています。
本システムにより、業務負担の削減に加え、卒業生の活躍状況を可視化・分析することが可能となり、戦略的な同窓会運営への貢献が期待されます。
Q:発表に対して、どのような反応がありましたか
ポスター・デモセッションでは、参加者から「教務システムに蓄積されている学生情報を、こんな形で活用できるのは面白い」という声が寄せられました。日常業務で使われている既存データにも、新たな価値を生み出す可能性があることを実感できた点が、印象に残りました。
Q:今後の研究について教えてください
今後は本システムを拡張し、卒業生が自ら情報を更新できる仕組みを構築することで、より戦略的な同窓会運営につなげたいと考えています。本研究を通じて、技術的な実装力に加え、拠点間での連携や「現場でどう使われるか」を想像する相手意識、そして計画的に物事を推進する力が身につきました。将来は、こうした泥臭い現場の課題にも寄り添いながら、ITとコミュニケーションの力で人々の働き方をより良く変えていく仕事に挑戦したいです。
Q:香川大学 創造工学部を目指している高校生にひとこと
香川大学 創造工学部では、技術だけでなく「ITで社会課題を解決する力」を実践的に学べます。私もシステム開発を通じて、自分の技術が人の役に立ち、実際に使われる面白さを実感しました。自分の手で未来を作る楽しさを、ぜひここで味わってください。
まとめ(編集部より)
本研究は、大学運営という身近な課題を起点に、DXによって業務や仕組みを変えていく実践的な取り組みです。学生が現場を理解し、試行錯誤を重ねながら価値を形にしていくプロセスそのものが、DX人材育成につながっています。
香川大学では、こうした学生主体の実践を通じて、社会とつながる学びを今後も広げていきます。
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