LINE×ChatGPTで学ぶ特殊詐欺対策「LINEとChatGPTを用いた教育における多機能支援チャットボットの研究」|香川大学 創造工学部 甲斐友紀子さん
香川大学DX推進研究プロジェクト成果報告会では、学生主体で取り組まれた19の研究プロジェクトが発表されました。
その一つが、LINEとChatGPTを活用し、特殊詐欺を疑似体験しながら学べる教育支援ツールの開発に取り組んだ「LINEとChatGPTを用いた教育における多機能支援チャットボットの研究」です。本記事では、本研究に取り組んだ香川大学 創造工学部の甲斐友紀子さんに、研究内容や成果報告会における来場者からの反応について話を聞きました。
Q:研究内容について教えてください
近年、全国的に特殊詐欺による被害が増加しており、その手口も巧妙化しています。こうした状況の中で、詐欺を身近な脅威として認識し、一人ひとりが対策を考えることが被害防止につながると考え、本研究に取り組みました。
研究では、日常的に利用されているLINEとChatGPTを活用し、特殊詐欺を疑似体験できる学習ツールを開発しました。利用者はチャット形式でやり取りを行いながら、実際の詐欺被害を模したシナリオを体験することができます。
このような体験型学習によって、利用者が詐欺被害を自分事として捉え、特殊詐欺への理解や危機意識の向上につながることを期待しています。
Q:発表に対して、どのような反応がありましたか
学生の方には、ポスターに掲載していた体験ツールのQRコードを読み込んで友だち登録していただき、「早速体験してみます」といった反応をいただきました。体験ツールの内容に興味を持ってもらうだけでなく、自分も体験してみたいと思っていただけたことが嬉しく思いました。
Q:今後の研究について教えてください
本研究を通じて、データ分析や生成AIの活用方法について理解を深めることができました。
今後は、体験ツールで使用するシナリオや動画コンテンツ、メッセージ内容などを柔軟に変更し、多様な体験学習に対応できる仕組みへと発展させたいと考えています。特殊詐欺だけでなく、さまざまな社会課題や教育テーマに応用できる可能性も視野に入れています。
将来は、ゲームや観光など、人々を楽しませたり新しい体験を提供したりする分野に関わりたいと考えています。
Q:香川大学 創造工学部を目指している高校生にひとこと
創造工学部では、デザイン思考を活用しながら実践的なプロジェクトに取り組むことができます。
企業や地域の方々と対話を重ねながら課題解決に挑戦する経験は、自身の成長につながる貴重な機会になります。学んだ知識を実際に活用し、社会との接点を持ちながら研究や開発を進められることも大きな魅力です。
ぜひ自分の興味や関心を大切にしながら、学習を深めていってください。
まとめ(編集部より)
本研究は、LINEとChatGPTを活用し、特殊詐欺を疑似体験しながら学べる教育支援ツールの開発に取り組んだものです。成果報告会では、実際に体験ツールを利用してみたいという反応も寄せられ、体験型学習による防犯教育への関心の高さがうかがえました。また、今後は特殊詐欺以外のテーマにも応用できるよう機能の拡張が検討されており、幅広い教育分野への活用も期待されています。
甲斐さんの研究は、身近なコミュニケーションツールと生成AIを活用しながら、社会課題の解決に向けた新たな学びの形を提案する取り組みといえるでしょう。
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【開催レポート】2025年度香川大学DX推進研究プロジェクト成果報告会


